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群馬大学 生体調節研究所

アクセス

膵β細胞が自己分泌インスリンを巧みに利用し、細胞機能低下を防御する仕組みの解明

鳥居征司(所属1)、久保田知里(所属1)、斎藤直也 (所属1)、河野あゆみ(所属1)、ほうに(所属1)、小林雅樹(所属2)、鳥居良子(所属1)、穂坂正博(所属3)、北村忠弘(所属2)、竹内利行(所属1)、五味浩司(所属4) (1: 群馬大学 生体調節研究所 分泌制御分野、 2: 群馬大学 生体調節研究所 代謝シグナル解析分野、 3: 秋田県立大学 生物資源科学部、 4: 日本大学 生物資源科学部)

概要

膵臓ランゲルハンス島のβ細胞はインスリンを分泌し生体の血糖調節を行いますが、β細胞自身もまたインスリンの作用を受けて増殖や細胞機能が保たれています。しかし多くの細胞では高濃度インスリンが持続的に作用すると、インスリンが効かなくなる機構(インスリン抵抗性)が作動するため、自身が分泌したインスリンがオートクラインで作用することは疑問視されていました。本研究では、インスリン分泌顆粒に局在するフォグリン蛋白質について、ノックアウトマウスや培養細胞、そして試験管レベルの実験によって詳しい解析を行いました。その結果、フォグリンの機能が明らかとなり、分泌インスリンが自身に作用するための巧妙な仕組みが判明しました。膵β細胞は、偽脱リン酸化酵素であるフォグリンの働きによって分泌インスリン抵抗性の発現を抑止し、一方で必要時にはオートクライン作用による細胞増殖を行っていることが考えられます。

原著情報

The pseudophosphatase phogrin enables glucose-stimulated insulin signaling in pancreatic β-cells. Seiji Torii, Chisato Kubota, Naoya Saito, Ayumi Kawano, Ni Hou, Masaki Kobayashi, Ryoko Torii, Masahiro Hosaka, Tadahiro Kitamura, Toshiyuki Takeuchi, and Hiroshi Gomi J Biol Chem 293, 5920-5933, 2018 doi: 10.1074/jbc.RA117.000301

オンラインURL

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29483197

研究室URL

http://secret-biol.imcr.gunma-u.ac.jp/

 

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