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群馬大学 生体調節研究所

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生活習慣病解析センター

生活習慣病解析センター長からのメッセージ

現在、国内には糖尿病患者が約900万人、高脂血症が約2200万人、高血圧は約4000万人、肥満度25以上の肥満者は2000万人以上おり、1億3000万人の人口を考えても、非常に深刻な生活習慣病大国となっています。
これらの生活習慣病は心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気のみならず、癌や認知症の発症頻度も増加させ、国民の生活の質(QOL)や寿命に影響しています。
生活習慣病はライフスタイルの変化に伴い増加してきましたが、その罹り易さには個人差があり、原因をゲノム(先天的)とエピゲノム(後天的)の両面から解明する必要があります。
2000年にヒト・ゲノムのドラフトが完成後、21世紀に入り、エピゲノムの研究は盛んに行われています。当研究所においても、2013年度より「ゲノム・エピゲノム解析による生活習慣病の病態解明とその制御を目指した分子標的の探索研究プロジェクト」(略称名:生活習慣病の病態解明と分子標的探索)というプロジェクトを、9年計画で行ってきました。このプロジェクトは、当研究所を中心に、本学の医学系研究科、保健学研究科、理工学府の研究者が参画しました。また、長年当研究所と合同シンポジウムを行ってきた名古屋大学環境医学研究所、2011年度までグローバルCOE拠点として連携した秋田大学医学部の研究者も加わり、合同で生活習慣病の成因・病態の解明を行いました。これらの研究成果は、創薬のための標的や疾患マーカーの同定など、トランスレーショナル研究への応用にもつながりました。このプロジェクトは2021年度をもって終了いたしましが、群馬大学内に設置された生活習慣病解析センターでは研究活動を継続し、今後も引き続き、学内外の生活習慣病研究に携わる研究者が横断的、かつ有機的に融合し、その研究リソースを共有することで効率的に研究成果を生み出し、生活習慣病対策への貢献を目指します。将来の健康長寿社会の実現に向けて、努力して参ります。

 

ゲノム・エピゲノム解析による生活習慣病の病態解明とその制御を目指した分子標的の探索研究プロジェクト

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