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群馬大学 生体調節研究所

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所長あいさつ

  生体調節研究所は、内分泌・代謝システムの研究を中心として、細胞レベルから動物個体に至るまで多様な研究材料を用いて生体の恒常性を司る分子メカニズムの解明を目指すとともに、その破たんにより引き起こされる疾患、特に糖尿病、脂質異常症、肥満症、ガンなどといった生活習慣病に焦点をあて研究を推進しています。これまでも国内唯一の内分泌代謝学に関する基礎医学研究所として国内外から高い評価を受けて参りましたが、2013年度より、さらに「ゲノム・エピゲノム解析による病態解明や分子標的の探索」を推進する生活習慣病解析センターを設置し、国際的な研究教育拠点としてより一層発展することを目指しております。
  本研究所は、1963年に設置された内分泌研究所から改組され、1994年に誕生しました。内分泌研究所が開設された当初は、群馬県内では海藻の摂取不足による甲状腺疾患が多かったため、甲状腺ホルモンとその異常に起因する疾患の研究を中心に研究を行っていました。その結果、甲状腺ホルモンの生成や作用の仕組み、小腸から分泌されるホルモン・モチリンの機能解明など多くの重要な研究成果を挙げてきました。その後、生命科学の進展に伴い、古典的なホルモン研究だけではなく、より幅広い観点から生体内の内分泌や代謝の仕組みを理解するために、生体調節研究所へと改組されました。これに伴い増殖因子、サイトカイン、脂質メディエーターなどについても研究が開始され、さらに糖尿病をはじめとする生活習慣病の病因や病態の解明にも取り組んできました。その結果、2002年度から2006年度にかけては21世紀COEプログラム「生体情報の受容伝達と機能発現」、また2007年度から2011年度にかけてはグローバルCOEプログラム「生体調節シグナルの統合的研究」の拠点として採択されました。2009年度からは、内分泌・代謝学共同研究拠点として認定され、国内外の研究者との共同研究や研究支援、多様な研究リソースの配布などを通じて、生体を調節するメカニズムの包括的な理解に大学の枠を越えて貢献しています。
  生命科学の目覚ましい進歩とともに、私たちの研究所も新たな時代に向け、変革の時を迎えております。現在、本研究所ではインスリンやグルカゴン等の内分泌ホルモンの研究に加え、最近注目を浴びつつある脂肪細胞の新たな生理機能の研究やゲノム編集を駆使した新たな代謝制御技術の開発なども行っています。また、脳が食物の嗜好性や摂食量を決定する仕組みや生活習慣病と脳疾患の関連性等についても研究を開始しています。さらに、様々なモデル生物を用いて生体恒常性を維持する普遍的な分子メカニズムの解明にも取り組んでいます。このように「伝統的な内分泌・代謝研究」と「最先端の基礎医学研究」を2つの柱として有機的に連携することにより、新しい時代の内分泌・代謝学を創生し、変わりゆく社会のニーズに応えていきたいと思っております。また、共同利用・共同研究拠点として研究者コミュニティーの皆様に貢献するとともに優れた若手研究者の育成にも注力していきたいと思っております。
今後とも、ご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

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