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群馬大学 生体調節研究所

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腸は果糖を「味わう」ことで生殖に影響を与える

星野 涼1、佐野 浩子2、吉成 祐人3,4、⻄村 隆史3、丹羽 隆介4 (1. 筑波大学大学院理工情報生命学術院生命地球科学研究群、2.久留米大学分子生命科学研究所、3. 群馬大学生体調節研究所、4. 筑波大学生存ダイナミクス研究センター)

概要

個体代謝生理学分野の西村隆史教授と筑波大学生存ダイナミクス研究センターの丹羽隆介教授らの研究グループは、モデル生物のキイロショウジョウバエを用いて、体内で作られた果糖を腸が「味わう」ことで栄養状態を感知し、交尾による生殖の活性化や卵形成に重要であることを明らかにしました。
本研究で注目した代謝経路は、動物種を問わず進化的に保存された代謝経路であり、果糖を感知する味覚受容体は、ヒトを含む哺乳動物の腸内分泌細胞にも存在しています。ヒトでは腸内分泌細胞から分泌されるホルモンが生活習慣病の発症に関与することから、今回発見したメカニズムは、ヒトの生殖や代謝の調節、さらに生活習慣病発症の理解にもつながると期待されます。

研究室HP
https://sites.google.com/view/nishimura-lab/(群馬大学、西村研究室)
https://sites.google.com/view/niwa-lab-tsukuba/(筑波大学、丹羽研究室)

原著情報

"Circulating fructose regulates a germline stem cell increase via gustatory receptor-mediated gut hormone secretion in mated Drosophila"
Science Advances誌
公開日:2023年2月24日

オンラインURL

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36827377/

研究室URL

https://sites.google.com/view/nishimura-lab/

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