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群馬大学 生体調節研究所

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肥満や糖尿病があると感染症で重症化しやすくなるメカニズムを解明

宮下大介1,2,#, 井上亮太1,#, 都野貴寛1, 奥山朋子2, 京原麻由2, 中橋ちぐさ3, 西山邦幸1, 福島説子1, 稲田悠太郎2, 富樫優2, 渋谷 彰3, 寺内康夫2, 白川 純1,2,* (1. 群馬大学生体調節研究所代謝疾患医科学分野、2. 横浜市立大学医学部分子内分泌・糖尿病内科、3. 筑波大学医学医療系免疫学、#:共筆頭著者、*:責任著者)

概要

今回、代謝疾患医科学分野の白川純教授らは、筑波大学、横浜市立大学との共同研究で、肥満や糖尿病があると感染症で重症化しやすくなるメカニズムを明らかにしました。

新型コロナ感染症を含め、肥満症や糖尿病は感染症で重症化する基礎疾患として知られています。研究グループは、細胞が障害を受けた時に放出される分子群の1つであるS100A8が、敗血症(重篤な細菌感染)における過剰な免疫反応で起こるサイトカインストームを抑制し、敗血症ショック(敗血症による全身の循環や代謝の異常)による死亡を防いでいることを明らかにしました。さらに、肥満や糖尿病状態では、敗血症時にはS100A8を作り出すことができず、敗血症ショックにより死亡率が高くなることを明らかにしました。一方で、肥満や糖尿病のような、感染症時にS100A8を作り出すことができない状態でも、S100A8を補充することにより、敗血症ショックによる死亡を抑制できる治療効果も示されました。

本研究によって、肥満症や糖尿病の患者において、感染症で重症化を防ぐことができる治療法開発へ繋がることが期待されます。

原著情報

“Protective effects of S100A8 on sepsis mortality: links to sepsis risk in obesity and diabetes.” iScience誌(Cell Press:米国), 公開日:2022年11月22日(アメリカ東部標準時)

オンラインURL

https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(22)01934-4

研究室URL

https://diabetes.imcr.gunma-u.ac.jp/

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