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群馬大学 生体調節研究所

アクセス

受精卵表層の再構築システムの発見

森田晶人1,2 *, 佐藤裕公1 *, 小迫英尊3, 小林久江1, 岩瀬明2, 佐藤健1‡(1. 群馬大学生体調節研究所細胞構造分野、2. 群馬大学医学部産科婦人科、3. 徳島大学先端酵素学研究所藤井節郎記念医科学センター。*, 共同筆頭著者、‡, 責任著者)

概要

今回、細胞構造分野の森田晶人院生、佐藤裕公准教授、佐藤健教授らの研究グループは、徳島大学、群馬大医学部との共同研究で、哺乳類の初期胚において卵(母方)由来の細胞膜成分が取捨選択される仕組みの一端を解明しました。
これまで、哺乳類の受精卵において細胞表面(細胞膜)の分子を分解・再構築する現象やそのメカニズムについてはほとんど明らかとなっていませんでした。今回、マウス受精卵の細胞膜上に存在するアミノ酸輸送体 GlyT1a などに注目し、低侵襲性観察システムによってその動態を詳細に解析した結果、受精後の2細胞期胚後期においてこれらのタンパク質が選択的に細胞内へ取り込まれ分解されることを発見しました。また、この過程には、クラスリンやPKC酵素の活性化、そしてタンパク質へのユビキチンの付与が関与することを明らかにしました。本研究は、卵および胚の質に関する分子的な理解の進展への貢献が期待されます。

原著情報

“Clathrin-mediated endocytosis is essential for the selective degradation of maternal membrane proteins and preimplantation development” Akihito Morita*, Yuhkoh Satouh*, Hidetaka Kosako, Hisae Kobayashi, Akira Iwase, and Ken Sato. Development誌(The Company of Biologists社:英国) 公開日:2021年7月16日(日本時間16時)

オンラインURL

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34269385/

研究室URL

http://traffic.dept.med.gunma-u.ac.jp/

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