本研究所の佐々木妙子助教、櫛田康晴研究員、法月拓也研究員,佐藤健教授、佐藤美由紀教授らの研究グループは、徳島大学・小迫英尊教授との共同研究により、受精後に父性ミトコンドリアが入ってきたことを瞬時に検知し、分解・除去する仕組みの一端を解明しました。
ミトコンドリアDNAは多くの生物で母親からのみ遺伝(母性遺伝)します。私たちは精子由来の父性ミトコンドリアがオートファジー(自食作用)によって選択的に分解・除去されることが母性遺伝に必要であること,その過程にALLO-1とIKKE-1という因子が働くことを見出してきました。今回、私たちはこのオートファジーの様子を動画撮影することに成功し、ALLO-1とIKKE-1が父性ミトコンドリアを瞬時に識別し,オートファジーへ導く仕組みの一端を明らかにしました。
本研究成果はNature Communications 誌(Springer Nature社:英国、 IF 16.6)に掲載されました。
・雑誌名:Nature Communication
・公開日:2024年2月17日
・タイトル:ALLO-1- and IKKE-1-dependent positive feedback mechanism promotes the initiation of paternal mitochondrial autophagy. https://doi.org/10.1038/s41467-024-45863-2
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