Research
一般的に,糖尿病や肥満などの代謝疾患は加齢に伴って発症リスクが高まることが知られています。しかし,1型糖尿病は小児期に多く発症したり,脂肪性肝疾患は近年若年層で増加していたりすることから,代謝疾患発症機序の根本的な理解には,全世代を対象に幅広く研究する必要があります。そこで本ユニットでは,モデル動物のみならず大学病院やクリニックなどと連携し,壮年〜高齢者のみならず小児や青年のヒト患者検体(組織,血液,便など)の代謝物を網羅的に解析します.本研究成果は,発症に伴う生体内の代謝変動の全体図を把握することで,新規の治療・創薬ターゲットの同定につながることが期待されます。
On-going projects
- 成体マウスの恒常性維持に関与する代謝産物の解析
- 青年期~壮年期における運動と腸内細菌の関連解析
- 幼若期における代謝調節とppGpp制御因子の関係性の解析
Keywords
代謝、メタボロミクス、LC-MS, シグナル伝達、ストレス応答
Select References
- Ito K. et al. (2022) PCP. 63(7): 919-931.
- Ito D. et al. (2020) Commun. Biol. 3(1).
- Ono S. et al. (2020) PCP. 61(12) 2077-2086.