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群馬大学 生体調節研究所

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膵島のPP細胞が膵臓がんの新たな起源となることを発見

ピーリアイオフェジロー1, 中川祐子1, 佐藤隆史1, 福中彩子1, 青山周平2, 西田友哉2, 水谷和香奈1, 小林ななみ1, 森下揚平3, 小山徹也4, 川端麗香3, 綿田裕孝2, 水上浩哉5, 福田晃久6, 藤谷与士夫1*(1. 群馬大学・生体調節研究所・分子糖代謝制御分野、2. 順天堂大学大学院医学研究科・内分泌代謝内科学、3. 群馬大学・未来先端研究機構、4. 群馬大学大学院医学研究科・診断病理学講座、5. 弘前大学大学院医学研究科・分子病態病理学講座、6. 京都大学大学院医学研究科・消化器内科学、*責任著者)

概要

PPを発現する細胞(PP細胞)が膵がんの新たな起源細胞として働くことを明らかにしました。本研究では、内分泌マーカーであるPPを発現する細胞においてがん遺伝子(SV40T)を活性化するマウスを作製しました。この遺伝子組換えマウスは、例外なく3~4週令という早期から膵腺がんを発症しました。興味深いことに、膵島から前がん病変と考えられる異常な膵管構造が直接伸長する様子が観察されました。一方で、インスリンを産生する細胞(β細胞)においてSV40Tを活性化するマウスは、膵がんではなく、内分泌腫瘍であるインスリノーマを発症しました。本研究は、膵がんは主に膵外分泌細胞注を起源とするという従来の仮説に一石を投じる膵がんの新奇発症経路を提唱する成果と考えられ、今後、新たな膵がんの分類や治療法の開発につながる可能性があります。

プレスリリース資料はこちらをご覧になってください。

原著情報

Ofejiro B Pereye, Yuko Nakagawa, Takashi Sato, Ayako Fukunaka, Shuhei Aoyama, Yuya Nishida, Wakana Mizutani1, Nanami Kobayashi1, Yohei Morishita, Tetsunari Oyama, Reika Kawabata, Hirotaka Watada, Hiroki Mizukami, Akihisa Fukuda, Yoshio Fujitani Identification of Ppy-lineage cells as a novel origin of pancreatic ductal adenocarcinoma. J of Pathol. 2024 June 4

オンラインURL

https://pathsocjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/path.6295

研究室URL

https://tou-taisha.imcr.gunma-u.ac.jp/

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