令和４年３月１２日（土）に群馬県立前橋女子高等学校の生徒さんをお招きし「高校生のための最先端生命科学＆重粒子線医学セミナー」を開催しました。このセミナーは本学の地域貢献事業として毎年開催しております。
前橋女子高等学校の賛同も得られ，コロナ禍ではありますが，プログラム内容も検討を重ね感染防止策も講じたうえで開催しました。当日は生徒さん２３名と校長先生を含む引率の先生４名にご参加いただき，短時間ですがセミナーの聴講と実験や施設見学をしていただきました。
基礎生命科学セミナーでは本研究所の分子糖代謝分野の藤谷教授による「糖制御とその破綻-糖尿病のしくみ-」と題し，内分泌，ホルモンについて解説しました。
重粒子線医学物理セミナーでは重粒子線物理学部門のVarnava Maria助教から研究者になるまでの道のりやターニングポイントを自身の留学体験も含めお話しました。
また，本研究所の実験室ではマウスの観察や顕微鏡観察下での細胞写真の提示，重粒子線医学センターにおいては治療室や加速器のなど普段はお見せできない内部施設を見学していただきました。
質疑応答の時間では生徒さんから積極的な発言もあり，生命科学へ深い関心を持っていることが感じられました。本セミナーの意義を再認識し，今後も本学の知見を地域社会へ還元できる企画を実施できればと思います。