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群馬大学 生体調節研究所

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p53は4倍体の発生を抑制する

堀居拓郎、森田純代、木村美香、畑田出穂(群馬大学 生体調節研究所 ゲノム科学リソース分野) 山本正道(群馬大学 先端科学研究指導者育成ユニット) 長尾恭光(自治医科大学 実験医学センター)

概要

哺乳類の4倍体胚は将来胎仔になるエピブラストの発生がうまくいかないため発生初期で致死である。テトラプロイドレスキュー法はこのことを利用してES細胞を4倍体胚に移植することによりES細胞だけに由来する個体を作製する方法である。しかしながらなぜ4倍体胚が正常に発生しないかはわかっていない。今回我々は、がん抑制遺伝子であるp53によるアポプトーシスが4倍体の分化を妨げていることと、p53の発現を抑制することで4倍体胚の発生を助けることができることをみいだした。さらにp53発現を抑制することで、ほぼ4倍体からなる新生仔マウスを得ることができた。

20150310

原著情報

p53 Suppresses Tetraploid Development in Mice.
Horii T, Yamamoto M, Morita S, Kimura M, Nagao Y, Hatada I.
Scientific Reports, 5:8907, 2015

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25752699

研究室URL

http://epigenome.dept.showa.gunma-u.ac.jp/~hatada/index.php?id=63

 

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