上出庸介、矢冨正清、小野昭浩、古賀康彦、久田剛志、山田正信（群馬大学大学院医学系研究科・病態制御内科学） 石塚全（福井大学医学部内科学3） 当房雅之、鶴巻寛朗、青木悠、茂木千尋、中倉敬、佐藤幸市、岡島史和（群馬大学生体調節研究所・シグナル伝達分野） 土橋邦生（群馬大学保健学研究科）
概要
マウスマスト細胞に抗原抗体複合体を作用させるとFcεRIを介してIL-6やIL-13などの炎症サイトカイン産生がおこる。このFcεRIを介した作用は細胞外pHを低下させると著明に増強した。アレルギー疾患での炎症部位では酸性環境になっており、酸性環境によるアレルギー症状の悪化のメカニズムの一旦を反映している考えられる。
原著情報
Acidic environment augments FcεRI-mediated production of IL-6 and IL-13 in mast cells.
Kamide Y, Ishizuka T, Tobo M, Tsurumaki H, Aoki H, Mogi C, Nakakura T, Yatomi M, Ono A, Koga Y, Sato K, Hisada T, Dobashi K, Yamada M, Okajima F.
Biochem. Biophys. Res. Commun. 464: 949-955 2015
オンラインURL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26196745
