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群馬大学 生体調節研究所

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インスリン分泌を促進する新たな因子の発見

三枝慶子1, 松永耕一2, 前田深春3, 齋藤康太3, 泉哲郎2, 佐藤健1 *(1. 群馬大学生体調節研究所細胞構造分野、2. 群馬大学生体調節研究所遺伝生化学分野、3. 秋田大学医学部 情報制御学・実験治療学講座。* 責任著者

概要

今回、細胞構造分野の三枝慶子 研究員(現職 群馬医療福祉大学講師)、佐藤健 教授らの研究グループと遺伝生化学分野の泉哲郎 教授、松永耕一 助教は、秋田大学医学部との共同で、血糖値を低下させる作用のある内分泌ホルモンの一種、インスリンが細胞外に分泌される際に働く新規因子としてSurf4というタンパク質を同定し、この因子が細胞内の小胞体というところからインスリンの元となる前駆体タンパク質(プロインスリン)を効率的に運び出すことがインスリンの分泌に必須であることを明らかにしました。
本研究によって、これまで不明であったインスリン前駆体であるプロインスリンの小胞体からの輸出機構の一端が明らかとなりました。Surf4はプロインスリンの小胞体からの輸出を促進することから、インスリン分泌を上昇させるこれまでとは異なるタイプの新たな創薬ターゲットとなる可能性があります。

原著情報

Commun Biol. 2022 May 13;5(1):458. doi: 10.1038/s42003-022-03417-6.PMID: 35562580

オンラインURL

https://www.nature.com/articles/s42003-022-03417-6

研究室URL

http://traffic.dept.med.gunma-u.ac.jp/

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