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群馬大学 生体調節研究所

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アンギオテンシンⅡは内臓脂肪ではリポタンパクリパーゼを抑制し、一方、皮下脂肪では活性化する

内山強, 佐藤幸市、岡島史和(群馬大学生体調節研究所・シグナル伝達分野) 伴野祥一(群馬大学保健学研究科) 中村哲也 (群馬大学臨床試験部) 倉林正彦 (群馬大学大学院医学系研究科・臓器病態内科学)

概要

本研究では内臓脂肪と皮下脂肪における血圧調節因子アンギオテンシンⅡの中性脂肪分解酵素リポプロテインリパーゼ(LPL)作用を比較した。その結果、内臓脂肪ではホスホリパーゼC b4を介してLPLを抑制して中性脂肪分解を抑制するのに対し、皮下脂肪ではSrcを介してLPLを促進して中性脂肪分解を促進することが判明した。これらの結果は「内臓脂肪の蓄積は皮下脂肪と異なり生活習慣病のリスク要因となる」という従来から指摘されている現象の少なくとも一部を説明するものと考えられる。
Figure(J)

原著情報

Angiotensin II Reduces Lipoprotein Lipase Expression in Visceral Adipose Tissue via Phospholipase C β4 Depending on Feeding but Increases Lipoprotein Lipase Expression in Subcutaneous Adipose Tissue via c-Src.
Uchiyama T, Tomono S, Sato K, Nakamura T, Kurabayashi M, Okajima F.
PLos One 10: e0139638 2015

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26447765

研究室URL

http://signal-transduction.imcr.gunma-u.ac.jp/

 

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