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群馬大学 生体調節研究所

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プロスタグランジンE2の蛋白翻訳抑制作用を発見

奥西勝秀  (ミシガン大学、群馬大学 生体調節研究所 遺伝生化学分野) DeGraaf AJ, Zasłona Z, Peters-Golden M  (ミシガン大学)

概要

プロスタグランジンE2(prostaglandin E2, 以下PGE2)が、プロテインカイネースA(protein kinase A, 以下PKA)の活性化を介して、肺線維芽細胞からのI型コラーゲン(肺線維化病巣の主要な構成要素)の産生を抑制することが報告されているが、これまで、その機序は不明であった。本研究で、正常ヒト肺線維芽細胞において、PGE2により活性化されたPKAが、mRNAから蛋白への翻訳過程を強く抑制し、その結果として、I型コラーゲンを含む種々の蛋白の新規合成を抑制することが、明らかとなった。更に、PGE2の同様の作用が、マウス腹腔内マクロファージにおいても確認された。本研究により、PGE2による細胞機能抑制の機序の一つとして、新たに、PGE2の蛋白翻訳抑制作用が同定された。

20140101

原著情報

Inhibition of protein translation as a novel mechanism for prostaglandin E2 regulation of cell functions.
Okunishi K, DeGraaf AJ, Zasłona Z, Peters-Golden M.
FASEB J 28:56-66, 2014

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24072780

研究室URL

http://molend.showa.gunma-u.ac.jp/

 

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