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群馬大学 生体調節研究所

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SIRT1が視床下部のインスリン抵抗性による肥満を改善することを証明

ヤンティ・スサンティ、佐々木努、橋本博美、松居翔、イ・ヨンス、菊池司、新福摩弓、金惠珍、小林雅樹、北村忠弘  (群馬大学 生体調節研究所 代謝シグナル解析分野)

概要

SIRT1はカロリー制限による健康長寿を担う分子の一つとされています。また、血糖値を下げるインスリンは筋肉や脂肪組織に対しては多重を増やす効果がありますが、体重調節中枢がある脳の視床下部では体重を減らす作用をすることが知られています。太るような食事や加齢に伴い、視床下部ではインスリンの効き目が悪くなり(インスリン抵抗性)過食・肥満につながることが知られています。この度、私たちはインスリンが効かないような転写因子FOXO1変異体とSIRT1の視床下部特異的な遺伝子改変マウスを用いた検討を行いました。その結果、SIRT1がFOXO1の作用を減らすことで視床下部のインスリン抵抗性を改善し、肥満を是正することを証明しました。

原著情報

Sirt1 rescues the obesity induced by insulin-resistant constitutively-nuclear FoxO1 in POMC neurons of male mice.
Susanti VY, Sasaki T*, Yokota-Hashimoto H, Matsui S, Lee YS, Kikuchi O, Shimpuku M, Kim HJ, Kobayashi M, Kitamura T*.
Obesity (Silver Spring) 22(10):2115-9, 2014

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25044690

研究室URL

http://taisha.imcr.gunma-u.ac.jp/

 

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