佐藤幸市、当房雅之、茂木千尋、村田直哉、小竹美絵、岡島史和（群馬大学 生体調節研究所 シグナル伝達分野） Dong-Soon Im（大韓民国 国立ブサン大学薬学部） 桑原敦志(高崎健康福祉大学 保健医療学部 看護学科)
概要
高密度リポタンパク質（HDL）と酸化HDLによる神経突起のりモデリングを調べた。その結果、HDLが酸化されるとHDLと同様に神経突起の退縮をひきおこすが、その作用を仲介する脂質成分がS1PからLPAに変化すること、酸化HDLには突起を伸長させる脂質成分が増加し、それがLPCであることが推定された。酸化HDLはアルツハイマー病などの病態にも関わっており、神経変性疾患の理解に貢献すると期待される。
原著情報
Lipoprotein-associated lysolipid molecules are differentially involved in high-density lipoprotein- and its oxidized form-induced neurite remodeling in PC12 cells.
Sato K, Tobo M, Mogi C, Murata N, Kotake M, Kuwabara A, Im DS, Okajima F.
Neurochem Int. 68: 38-47, 2014
オンラインURL
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24589770
