• /

群馬大学 生体調節研究所

アクセス アクセス

過食による肥満は父性遺伝する

森田純代、堀居拓郎、木村美香、畑田出穂 (群馬大学 生体調節研究所 ゲノム科学リソース分野) 荒井勇二 (国立循環器病研究センター 分子生物学部) 亀井康富 (京都府立大学 生命環境科学研究科) 小川佳宏 (東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科)

概要

C57BL/6 (B6)マウスは高脂肪食を食べさせることにより肥満になりやすいが、その遺伝的背景についてはわかっていない。今回の研究では食事誘導性肥満になりやすいB6と食事誘導導性の肥満になりにくいPWKを交互に交配して2種類のF1をつくり肥満とインプリンティングの関係について調べた。B6が父親のとき、すなわち(PWK×B6) F1は食事誘導性肥満になりやすく耐糖能異常を示すが、PWKが父親のときは、すなわち(B6×PWK) F1では肥満にもなりにくく耐糖能異常も示さなかった(図)。つまり食事誘導性肥満、耐糖能異常は父性遺伝することがわかった

20150108

原著情報

Paternal Allele Influences High Fat Diet-Induced Obesity.
Morita S, Horii T, Kimura M, Arai Y, Kamei Y, Ogawa Y, Hatada I.
PLoS One 9: e85477, 2014

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24416415

研究室URL

http://epigenome.dept.showa.gunma-u.ac.jp/~hatada/index.php?id=44

 

PAGE TOP