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群馬大学 生体調節研究所

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転写因子ATF3は膵α細胞とβ細胞に発現しているが、主にグルカゴン遺伝子発現を調節している

李容守、小林雅樹、菊池司、佐々木努、橋本博美、ヴィナヤンティ・スサンティ、北村ゆかり、北村忠弘 (群馬大学 生体調節研究所 代謝シグナル解析分野)

概要

転写因子ATF3は様々な外因性ストレス(酸化ストレス、小胞体ストレス、放射線など)により誘導されるストレス反応性タンパクである。これまで、ATF3がインスリンを分泌する膵β細胞に発現しているか、グルカゴンを分泌するα細胞に発現しているのかは、議論が分かれていた。我々は組織免疫染色に用いるATF3抗体を使い分けることで、ATF3はα細胞とβ細胞の両方に発現していることを確認した。また、ATF3はβ細胞におけるインスリン遺伝子の転写には影響しないが、α細胞におけるグルカゴンの遺伝子転写に関与していることを新たに見出し、発表した。今後の糖尿病薬開発につながる可能性がある。

20140131

原著情報

ATF3 expression is induced by low glucose in pancreatic alpha and beta cells and regulates glucagon but not insulin gene transcription.
Lee Y-S, Kobayashi M, Kikuchi O, Sasaki T, Kim H-J, Yokota-Hashimoto H, Susanti V-Y, Ido-Kitamura Y and Kitamura T.
Endocr J 61: 85-90. 2014.

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24140652

研究室URL

http://taisha.imcr.gunma-u.ac.jp/

 

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