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群馬大学 生体調節研究所

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グルコースはグルコース感知受容体を活性化して代謝を促進する

中川祐子、大津義晃、長澤雅裕、柴田宏、小島至 (群馬大学 生体調節研究所 細胞調節分野)

概要

膵β細胞では、甘味受容体サブユニットT1R3のホモダイマーがグルコース感知受容体として作用する。この受容体甘味料スクラロースで刺激すると細胞内ATPが増加する。スクラロースはコハク酸によるATP増加をさらに促進させる。非代謝性グルコースアナログもこの受容体を刺激してATPを増加させる。一方、T1R3をノックダウンするとグルコースにより惹起されるATP増加が減少し、インスリン分泌も抑制される。これらの結果から、グルコースは細胞膜のグルコース感知受容体を活性化して自身の代謝を促進させることが明らかになった。

20140201

原著情報

Glucose promotes its own metabolism by acting on the cell-surface glucose-sensing receptor T1R3.
Nakagawa Y, Ohtsu Y, Nagasawa M, Shibata H, Kojima I.
Endocr J 61: 119-131, 2014

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24200979

研究室URL

http://cell-physiology.imcr.gunma-u.ac.jp/

 

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