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群馬大学 生体調節研究所

アクセス

がん細胞のフェロトーシス(細胞死)にはリソソームの機能が必要である

鳥居征司、神徳亮介、久保田知里、八重樫誠、鳥居良子、竹内利行 (群馬大学 生体調節研究所 分泌制御分野) 佐々木将哉、鈴木俊信、森勝伸 (群馬大学 理工学府 環境創生部門) 好本裕平 (群馬大学 医学系研究科 脳神経外科学) 山田圭一 (群馬大学 理工学府 分子科学部門)

概要

フェロトーシスは細胞内の遊離鉄に依存する新しいタイプの細胞死で、一部の抗腫瘍薬によって変異Ras発現がん細胞で引き起こされる。フェロトーシスに関わるシグナル分子を探索するため、種々の化合物を使用したところ、リソソーム関連阻害剤が細胞死を顕著に抑制した。蛍光プローブを用いて細胞中の活性酸素種(ROS)を解析すると、定常状態においてROSはミトコンドリアに加えリソソームに検出された。リソソーム阻害剤は細胞内外からの鉄供給を抑えることで、リソソーム由来のROS産生を抑制し、結果としてフェロトーシスを阻害することが判明した。これらの結果から、抗腫瘍薬によるがん細胞のフェロトーシスにリソソームの機能が重要であることが明らかとなった。したがって、がん細胞中のリソソーム機能を亢進させることで、薬剤の抗腫瘍効果を高められる可能性がある。
Torii(J)

原著情報

An essential role for functional lysosomes in ferroptosis of cancer cells. Torii S, Shintoku R, Kubota C, Yaegashi M, Torii R, Sasaki M, Suzuki T, Mori M, Yoshimoto Y, Takeuchi T, Yamada K. Biochem J 473: 769-777 2016

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26759376

研究室URL

http://secret-biol.imcr.gunma-u.ac.jp/

 

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