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群馬大学 生体調節研究所

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細胞内物質輸送を担うRab11を活性化する新しい制御因子REI-1の発見

Aisa Sakaguchi(坂口愛沙,所属1,共筆頭著者),Miyuki Sato(佐藤美由紀,所属2,共筆頭著者),Katsuya Sato (佐藤克哉,所属2),Keiko Gengyo-Ando(安藤恵子,所属3),Tomohiro Yorimitsu(依光朋宏,所属4), Junichi Nakai(中井淳一,所属3), Taichi Hara(原太一,所属1), Ken Sato(佐藤健,所属4), and Ken Sato(佐藤健, 所属1,責任著者) (所属1;群馬大学 生体調節研究所 細胞構造分野) (所属2;群馬大学 生体調節研究所 生体膜機能分野) (所属3;埼玉大学 埼玉大学 理工学研究科/脳末梢科学研究センター) (所属4;東京大学 大学院総合文化研究科広域科学専攻生命環境科学系)

概要

低分子量GTPase Rab11は,分泌や物質のリサイクリング,細胞移動,細胞分裂など生命にとって非常に重要な役割を担っています.また,糖尿病,ガンや神経疾患との関連性も示唆されています.本研究ではこのRab11の制御メカニズムに着目し,解析を行いました.その結果,線虫からヒトまで保存された新規Rab11結合タンパク質REI-1を同定し,この因子がRab11のGDP型(不活性型)に結合しGTP型(活性型)に変換することによってRab11を活性化する新たなタイプのGDP・GTP交換因子であることを明らかにしました.また,線虫C. elegansにおける解析から,REI-1は受精卵においてRab11を後期ゴルジ体に導き,細胞分裂を制御することが明らかとなりました.本研究によって発見されたREI-1は線虫からヒトまで存在するまったく新しい因子であり,Rab11が関連する疾患の治療薬開発における新たなターゲットとなる可能性があります。
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REI-1プレスリリース102715説明 REI-1プレスリリース102715図

原著情報

REI-1 Is a Guanine Nucleotide Exchange Factor Regulating RAB-11 Localization and Function in C. elegans Embryos.
Sakaguchi A, Sato M, Sato K, Gengyo-Ando K, Yorimitsu T, Nakai J, Hara T, Sato K, Sato K.
Dev Cell. 2015 Oct 26;35(2):211-221. doi: 10.1016/j.devcel.2015.09.013.
PMID: 26506309

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26506309

研究室URL

http://traffic.dept.med.gunma-u.ac.jp/index.html

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