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群馬大学 生体調節研究所

アクセス アクセス

機械刺激によるTRPV2チャネルのトランスロケーション

長澤雅裕、小島至(群馬大学 生体調節研究所 細胞調節分野)

概要

ヒト肉腫細胞であるHT1080細胞にはカルシウム透過性陽イオンチャネルであるTRPV2が発現している。この細胞にガラスピペットを用いて局所的な機械刺激を与えると、機械刺激を受けた部位の細胞内Ca2+濃度が増加し、細胞全体に伝播する。このCa2+濃度上昇は細胞外液Ca2+に依存しており、Ca2+流入の促進による。機械刺激を与えるとその部位にTRPV2が集積する。この集積はPI3キナーゼ拮抗剤で消失する。機械刺激により局所に燐酸化 Akt が集積することから、機械刺激によりPI3キナーゼが活性化され、TRPV2が集積することが明らかになった。

20150212

原著情報

Translocation of TRPV2 channel induced by focal administration of mechanical stress.
Nagasawa M, Kojima I.
Physiol Rep 3: e12296, 2015

オンラインURL

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25677550

研究室URL

http://cell-physiology.imcr.gunma-u.ac.jp/

 

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