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群馬大学 生体調節研究所

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所長あいさつ

オンリーワンを目指して

生体調節研究所は、1951年、群馬大学医学部に附属内分泌研究施設が設置されたことに源を発します。海のない群馬県では、海藻に含まれるヨードの摂取不足により甲状腺腫が多く、群馬大学医学部では、甲状腺ホルモンなど内分泌物質とその機能異常による疾患を中心研究テーマにすべきということになったようです。1963年には、日本内分泌学会や日本学術会議の後押しもあり、医学部附属研究施設から大学附置研究所に昇格され、当研究所の前身となる内分泌研究所が誕生しました。内分泌研究所では、甲状腺ホルモンの生成機構、新しいホルモン・モチリンの同定、種々のホルモンに対する抗体作製など、多数の先駆的研究が成されました。しかし、その後の分子生物学や細胞生物学の進歩によって、タンパク質の選別機構、細胞内膜輸送、シグナル伝達などの基本的分子機構が明らかにされ、内分泌学の研究も変化していきました。また、遺伝子欠損マウスの作製が可能となって、遺伝子産物の役割や疾患との関連を個体レベルで研究できるようになりました。このような研究対象や手法の変化を背景に、1994年、内分泌研究所は生体調節研究所に改組され、現在に至っています。そして糖尿病、肥満、動脈硬化、炎症など、より複雑で頻度の高い生活習慣病の研究が盛んに行われるようになりました。さらに近年では、メタボリック症候群の例に見られるように、摂食調節に関わる神経系や、慢性炎症に関わる免疫系など、臓器・組織間の機能調節を統合的に司る生体調節系の研究も進んでいます。研究所では、臨床医学教室と異なり、患者さんやヒト標本に直接接する機会は少ないですが、基礎医学教室ならではの独自性、継続性のある研究アプローチを取って、内分泌・代謝学領域におけるわが国唯一の国立大学附置研究所としての使命を果そうと考えています。具体的には、マウス、線虫、酵母などのモデル生物を用いたり、小動物代謝機能、生細胞における顕微鏡観察、エピゲノム解析、ゲノム編集技術など特色ある手法を用いて、研究を行っています。これまで当研究所は、2002~2006年度にかけて21世紀COEプログラム「生体情報の受容伝達と機能発現」、2007~2011年度にかけてグローバルCOEプログラム「生体調節シグナルの統合的研究」の拠点に、連続して採択されました。また、2010年度からは、日本内分泌学会、日本糖尿病学会、日本肥満学会などの支援もあり、「内分泌代謝学の共同利用・共同研究」拠点に認定され、当研究所のさまざまな研究リソースを活用した共同研究事業を推進しています。当研究所は、2013年に設立50周年を迎え、2014年には学長直轄組織の未来先端研究機構と連携しました。現在、国立大学法人、特に地方大学の比較的小規模な研究機関を取り巻く財政事情には、非常に厳しいものがあります。私たちは、高水準の研究成果を世界に発信し、社会へ還元することによって、国内外の研究者や一般の方々に認知されるよう、一層努力しなければならないと思っています。

 

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